福島へ向けて
プロローグ
2月10日から12日にかけてCreemaさん主催の『ならはの暮らしとクラフトマルシェ』に参加して来ました。こちらは福島へのショートトリップへのお誘いでその一環としてのイベントでした。東北へはかなり以前新潟に一度訪れただけで今回福島は初めての来訪となりました。そのショートトリップのご紹介の記事となります。
熊本から木戸駅へ
熊本から福島へは直通の公共交通機関は無く前日に成田空港を経由して船橋辺りに前泊しました。遅い便でしたのでそのままネットカフェに泊まり翌朝東京駅から高速バスでまずはいわき駅へ。3時間ほどのバス旅でしたが思いの外快適でいつ間にか着いたという感じでした。そしてまたここいわきで一泊。2泊もする必要は本来ないかもですが飛行機のチケットを寸前で取ったのもありちょっと旅気分をあじわいたかったのでした。翌朝の常磐線の電車で目的地の木戸駅に向かいました。かなり余裕と思っていたのですが電車の本数が少なく危ういところでした。そしてやっと木戸駅到着。
小さっ!が最初の感想、無人駅でした。。
でも駅があるだけ自分の住んでるとこよりは都会です。
前日搬入
今日10日は明日開催のクラフトマルシェの前日搬入が可能でしたのでそのまま歩いて会場の『まざらっせ』へ。10分ほどで到着しました。新しくて綺麗です。楢葉町地域活動拠点施設と銘打った地元の方達も利用できるまさに色んなことが混ざる場所ととのことでした。待ち合わせ時刻のお昼まで設営を行いました。
近くに木戸川というかつては鮭の遡上が日本一だった川があり今回はその鮭をモチーフにした作品も加えて持って来ました。
残念ながら震災以降は放流が出来なかったことや様々な要因でかなり鮭の遡上は減っているとのこと。また鮭で埋め尽くされるよう願いたいものです。
設営も終わり今回の出展者さん達の集合場所のへ移動。そちらで簡単な自己紹介の後、バスで震災の跡地を巡るツアーに出発しました。今回の旅では楢葉町への移住をも視野に入れた企画となっており、また震災で甚大な被害受けた地域でもありその状況も紹介いただけた次第でした。
浪江町の請戸小学校から避難地点、一面は町があった場所とのことでしたが更地となっていて言葉がありませんでした。津波の被害の大きさを初めて目の当たりにしました。
こうして福島楢葉での1日目が終了しホテルへ。明日のクラフトマルシェに備えました。
お世話になった「バリューザホテル」。とても綺麗なホテルでした。
クラフトマルシェ
福島2日目は本番の「ならはの暮らしとクラフトマルシェ」開催日でした。
無人の木戸駅に降り立った一抹の不安を打ち消すように開催前から行列が出来るほどでした。
そして沢山の方に来場いただき大盛況でした!
福島の方も気さくに話しかけていただけて魚に関する情報も沢山聞くことが出来ました。15時までの開催はあっという間に過ぎました。また機会があれば是非参加したいと思います。
終了後は出展者のみなさんとの懇親会でした。こちらも楽しい時間を過ごすことができこの日はとても時間が経つのが早かったです。
最終日
楢葉の作家さんとの交流
最終日は楢葉町にお住まいで藍染、草鞋の制作をされている方々のご紹介があり作品も目にすることが出来ました。年配の方も生き生きと制作をされており、また販売の悩みなどのお話を聞くことができ自分の活動への糧となりました。
ツアー
福島の震災地の最終ツアー。この日は希望者だけでの参加となりバスにて伝承館、請戸小学校を巡りました。震災の生々しい姿が心に焼き付けいて離れませんでした。自分も熊本地震を体験しているだけにどれだけの恐怖を抱かれたことかと実感しました。
特に請戸小学校跡地は地震の当日の姿のままで残されているだけにリアルに迫って来ました。
津波が来たラインも表示されていました。
最後は道の駅「なみえ」に。
焼きそばが美味しいとのことだったので皆さんと一緒にご馳走になりました。麺がモチモチで美味しかったです。
入り口にあった鮭の作品がとても印象的でした。
こうして福島県楢葉町へのショートトリップは幕を閉じました。自身では初めての福島県への訪問でしたがマルシェの大成功と震災の被害の現実と心に残る強烈な印象が残りました。また再来を約束し帰路へとつきました。
帰りもまた木戸駅から。夕暮れに佇む駅舎が寂しさを助長しておりました。
人が居ないホームもなかなかグッと来るものがありました。
今回一緒だった出展者の皆さん、Creema、楢葉町のスタッフの皆様大変お世話になりました。また機会がありましたら必ず福島再来いたしますのでよろしくお願いいたします。
バスで案内していただいた海の景色も最高だったなぁ。熊本ではまず見ることが出来ない水平線も一望することが出来ました。
(こちらの画像は出展者さんからいただきました)
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